
HENRI LEROUX - アンリ・ルルーから新商品、イベント情報をお知らせします。季節に合わせたキャラメル&ショコラの楽しみ方も!
晩秋のパリに似合うのは、なんといってもショコラ。ノエルのシーズンを前に、第14回サロン・デュ・ショコラが、10月29日〜11月2日に開催されました。甘くかぐわしい香りで、世界から集まってくるショコラファンを魅了するこのイベントに、今年もアンリ・ルルーは新作をたずさえて参加、ご自慢のショコラやキャラメルを通じて、お客様との楽しい時間を過ごしました。
恒例のファッションショーでは、フランスのブランドFanny Liautardとコラボレート。チョコレートの蝶が軽やかに舞うドレスを身にまとい、妖精のごとく登場したのは、2006年ミス・フランス、ミス・ヨーロッパに輝いたアレクサンドラ・ローゼンフェルドさん。ステージに上がったアンリ・ルルー氏共々、拍手喝采を浴びました。
そしてお待ちかね、今年もアンリ・ルルーらしい素敵な新作ボンボン・ショコラが登場です。
■ ミュール・カルダモン
ルルー氏の趣味でもある庭仕事をしながらイマジネーションをふくらませた "エスプリ・ド・ジャルダン"シリーズ。「アリベール」や「トマト・バジリック」は日本でも人気のショコラですが、同シリーズの新作が登場しました。
"秋"をテーマにルルー氏が選んだのは、この時期になると熟して食べ頃を迎えるミュール(黒イチゴ)。そしてミュールの甘さにコントラストを付けるスパイスとして、試行錯誤の結果たどり着いたのは、なんとカルダモン。特有の芳香をもち、カレーのスパイスとしてもおなじみの香りです。ショコラを口に入れると、まずカルダモンの清涼感ある香りとわずかな辛みが立ち上がり、その後でミュールの甘さが広がってきます。最後に二つの要素が絡まって、かつてない深い味わいへと変化を遂げる、驚きのあるボンボン・ショコラです。
■ ソワジック
ブルトン(ブルターニュ人)としての誇りと郷土への愛を閉じ込めたのは、こちらのショコラ。ブルターニュ名物である蕎麦粉のガレットを素材に選びました。このガレットは、地元ブルターニュに住むルルー氏の知人から譲り受けたもの。そのサクッとした食感を生かすため、プラリネに仕上げました。蕎麦というブルターニュを象徴する素材を使ったこのボンボン・ショコラには、ブルトンの名を。そこで思いついたのが「ソワジック」。フランス語のフランソワーズにあたる女性の名前です。その綺麗な響きは、軽やかな食感のボンボン・ショコラにぴったり。パリでも注目を集めた逸品です。
「ミュール・カルダモン」「ソワジック」は、来年1月開催される「サロン・デュ・ショコラ Tokyo」で発売を予定しています。詳細は、また後ほど。皆様お楽しみに!


フランスから素敵なお知らせが届きました!
キブロン店から車で40分ほど離れた小さな町ランデヴァンに、アンリ・ルルーの新しいショップ&ラボが誕生したのです。
「このショップとラボはルルーブランドにとっての新たな出発点です。しかし過去との断絶ではなく、あくまで延長なのだと考えています。これから未来に向けて発展していくためには、清潔な環境、働きやすい職場が必要だと考えています」とアンリ・ルルー氏。そんなルルー氏も、毎日はりきって新しいラボへ足を運び、新しいキャラメルやショコラの創作に没頭しているそうです。
ではここで、ショップをご紹介しましょう。
広々とした店内で目を引くのは、タブレットのショーケース(写真3)。「まるで香水を選ぶように」(ルルー氏)すべてのタブレットの香りをかぎ、試食をして選ぶことができます。産地ごとのショコラの香りや味わいの特徴がよくわかり、さながらショコラの小さなミュージアムといった趣きです。またお買い求めいただいたキャラメルやショコラを味わいながら、ひと休みしていただけるスペースもご用意。遊び心たっぷりに、タブレットをイメージしたソファーも置かれています(写真4)。またラボでは、お菓子作りに励むスタッフの様子をご覧いただくこともできます。
もちろん、ポール・マリアの港と灯台の間に佇むあのキブロン店では、今まで通りキャラメルやショコラの販売を続けます。
そしてアンリ・ルルーのキャラメルとショコラは、ランデヴァンの新しいラボでおいしさに磨きをかけて作られ、皆様の元へ届けられます。
■ アンリ・ルルー ランデヴァン店
ZA Mané Craping - F-56690 LANDEVANT




8月のとある週末、キブロンの町の書店でルルー氏の著作「Caramel & Beurre Salé」のサイン会が開かれました。
C.B.S.(セー・ベー・エス)は、ルルー氏が30年前に考案した商品ですが、またたく間に有名になった後、現在に至るまで類似した商品がたくさん出回っています。そこでC.B.S.の起源を明らかにしようと、ルルー氏が書いたのが同作です。ここにはブルターニュと塩、その塩を使った有塩バターの歴史や、C.B.S.に関する記述のほか、巻末にはサダハルアオキ氏やピエール・ガニェール氏など著名パティシエやシェフたちによる、C.B.S.を素材にした貴重なレシピまでついています。
忙しい合間を縫って書店に駆けつけたルルー氏は、いつものようにお客様一人一人と話をしながら、本へお得意のイラストを描きサインをしていきます。書店の店先には、ルルーのキャラメルやショコラを目当てにやってきた観光客だけでなく、キブロンをたまたま訪れていたショコラティエや地元の人々まで、「あ、ムッシュー ルルーだ!」と頻繁に立ち止まって声をかけてくるため、町の一角はちょっとした賑わいに。さすがキブロン一の有名人だけあります。途中、ルルー氏のお孫さんオスカル君も応援のため姿を見せ、おじいちゃんは大喜び!
その後サイン会は、ルルー氏の故郷であるポン・ラべでも開催されました。



フランスでも夏はイベントの季節。各地でさまざまな催しものが開かれますが、ブルターニュほど、郷土色豊かなお祭りが開催される地方は無いでしょう。キブロンから車で1時間ほどの港町ロリアンでは、毎年世界で最も規模の大きい「ケルト民族フェスティバル(Festival Interceltique de Lorient)」が開催されます。
これは世界各国からケルトゆかりのミュージシャンなどが集まり、伝統音楽の演奏、踊り、パレード、コンサートなどを約10日間に渡って繰り広げる盛大なお祭りです。
もともとブルターニュは、現在の英国から流入したケルト系民族により建国され、フランス王国に編入されるまでは、独自の言語と文化を持つ、れっきとした独立国でした。現在でもブルターニュ人(ブルトン)はコルシカ人と並び、強烈なアイデンティティーを持ち、パリを中心とするフランス中央に対し、独自の立ち位置を保持しています。
ご存知の通り、ルルー氏もブルトンとしての自分を強く意識したものづくりをしています。このフェスティバルに合わせ、キブロン店のウィンドウ・ディスプレーもブルターニュ色の濃いものに変わりました。民族衣装をまとった陶器の人形は、同じポルト・マリア通りに住むアーティストの手によるものです。
そして人形と共に飾った丸いボンボン・ショコラは、『シュトー(CH'TOU)』(写真①)。ランビグ(Lambig/ブルターニュ産シードルの蒸留酒)で香り付けした柔らかいキャラメルを、チョコレートで出来た球状の殻の中に入れたもの。四角い『ヤニック(Yannick)』(写真②)は、ヘーゼルナッツのプラリネに、ブルターニュ産の有塩バターと、サクサクとした食感のクレープ・ダンテルを合わせ、ダークチョコレートで包んだもの。東京のショップでもおなじみの『C.B.S.』(写真③)や、ソバで香り付けしたガナッシュをダークチョコレートでくるんだ『サラジンヌ』(写真④)も登場。
いずれもブルターニュならではの素材を使って仕上げた、個性的なショコラが勢揃い。人形とショコラの甘い共演は、バカンスで訪れた人々の注目の的となりました。




キブロンは、もうすっかり夏景色。
学校もお休みになり、リゾート地であるこの町は、日に日に人口が増えてきました。お店も次々開店し、マルシェにはいつもよりたくさんの商品が並びます。オーレーの駅からは、キブロン行きの列車も走り始めました。この列車は8月の最終日曜日までの夏季限定運行です。
たくさんの人が行き交い、町は活気に包まれるのですが、ここで暮らす住民にとってちょっと頭が痛いのは、バカンス客を見込んでの値上げです。マルシェの商品もフェリーの運賃も値上げ。もともと古くから住んでいる人は少なく、パリ在住の人の別荘がたくさんあるため、キブロンはブルターニュの中でも物価が高い町と言われています。
さて、夏の光いっぱいの写真は、ルルーの店からすぐの港、ポール・マリアの風景。停泊しているのは、ベル・イル行きのフェリー。美しい島という意味のベル・イルへは約45分で到着します。その名の通り、豊かな自然が残る美しいところで、大女優サラ・ベルナールや画家のモネが滞在していたことでも知られています。ベル・イルに別荘を持つことは、ステータスなんだとか。
ルルーのアトリエのスタッフで、島へ渡ったことがある人は約半数。そういえば、まだ行ったことがなかったね、という感じ。「9月になったら、行ってみようか」という話が持ち上がりました。夏はスタッフたちにとって、最も忙しい季節。太陽と海の下でのんびりする時間は、しばらくお預けです。
